大腸癌における「治癒」の定義:15の第III相RCT個票データのプール解析
背景:ステージII–III大腸癌で「治癒」と言える時点は不明確で、死亡や第二原発をイベントに含める従来の指標では患者説明が難しかった。
方法:1996–2015年の補助化学療法第III相RCT15試験(ACCENT・IDEA)から35,213例の個票データを統合。根治手術+補助化学療法後、大腸癌再発を主要イベントとし、死亡・第二原発を競合リスクとしてKaplan–MeierおよびAalen–Johansen法で解析。治癒の閾値は年間再発リスク0.5%未満と事前設定。
結果と考察:再発は術後6–12か月でピーク(6.4%)の後減少し、10年まで年間0.5%を超えなかった。競合イベント解析では、高齢者で死亡・第二原発が見かけの再発率を押し上げていた。術後6年以降の再発リスクが十分低い時点を「臨床的治癒」と位置づける根拠が示された。
JAMA Oncol., 2025年12月
大腸癌術後6年以降は年間再発率が0.5%未満で安定。
10月にも触れたけど、説明の指標として覚えておきたい。




